WHAT IS ETC?
Electronic Toll Collection System(電子料金収受システム)の略称で、「車載器」と「路側無線アンテナ」を用いた無線通信技術により、自動的に有料道路の通行料金の支払いを行うシステムです。車載器が搭載された車両が料金所のETCレーンを通ると、路側アンテナと車載器が無線通信を行い自動で支払い処理を行います。2022年8月時点で、全国のETCの1日の利用台数は803万台、利用率は93.8%と高速道路を利用する人にとっては欠かせない存在となっています。
導入による効果
渋滞緩和・利便性の向上
高速道路の渋滞の最も大きな要因であったのが「料金所の渋滞」です。ETCレーンではノンストップで料金所を通過できるため、渋滞が緩和され、利用者がストレスなく走行することができます。現在ETCが利用可能な高速道路を含む有料自動車道は全国で約18箇所あり、道路間での乗り換えもETCによりスムーズに行う事が可能です。
各種割引サービスへの対応
ETCは全国の有料道路で利用できるようにするため、国で規格が定められています。そのため、車種別料金や深夜割引など様々な料金体系の変更に随時対応することが可能となります。
環境改善
料金所でのノンストップ化により発進・加速に伴う騒音や排気ガス等が軽減され、料金所周辺の環境が改善されます。ETCの利用によって削減されるCO2排出量は年間約22万tと言われており、ETCは環境対策としても大きな効果をもたらしています。
進化を続ける
「ETC2.0」
ETCは単なる料金徴収システムに留まらず、ドライバーの安全で快適な運転を支えるために日々進化を続けています。
2016年からはETC2.0という新しい規格の導入が始まり、従来のETC1.0に搭載されていた自動料金収受システムに加え、渋滞時の迂回ルートの提案や安全運転のサポート、災害時の適切な誘導など、ドライバーがより安全・快適に運転できるサービスを提供しています。